著者
福江 良純
出版者
信州大学附属図書館
雑誌
信州大学附属図書館研究
巻号頁・発行日
vol.9, pp.97-104, 2020-01-31

木曽における石井鶴三の業績には、島崎藤村木彫刻制作事業を第一として、そこから派生するように取り組まれた木曽馬像制作事業がある。数年に亘ってなされた藤村木像に比べ、木曽馬像はわずか8日間に2体の粘土原型が成るという短期の事業であった。しかしながら、馬という動物に対する石井の思いの深さは、同じく生涯愛してやまなかった山の高さに匹敵するものがあり、加えて木曽人の木曽馬に対する心を知るに及ぶ時、作品木曽馬からは時空を超えた広がりが現れる。本稿は、本誌第八号上の写真家基敦氏による小論「木曽馬の記念写真に見る創造性―演戯する意識を失った現代とは―」で注目された集合記念写真に関し、その後に判明した事実を補完するとともに、木曽人と木曽馬の絆の奥行きを記すものである。

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石井鶴三と木曽人の奥行き : 木曽馬神明号制作に関わって | 信州大学機関リポジトリ https://t.co/eLJ71C9N5r

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