- 著者
-
池島 徳大
松山 康成
- 出版者
- 奈良教育大学大学院教育学研究科専門職課程教職開発専攻
- 雑誌
- 奈良教育大学教職大学院研究紀要「学校教育実践研究」 (ISSN:18836585)
- 巻号頁・発行日
- vol.7, pp.53-61, 2015-03-31
本研究は、PBIS(Positive Behavioral Interventions and Supports)における第2層支援のCICO(Check-in/Check-out)を参考に、学級に在籍する複数の教育的ニーズのある児童に対して、同じ手順で行える支援モデルをカウンセリングで用いられるスケーリング・クエスチョン技法と応用行動分析で用いられるトークン・エコノミー技法を統合して試作し、学級に在籍する特別支援学級児童1名、特別な教育的ニーズのある児童2名に実施し、その効果を検討した。その結果、対象児童の学校適応感と行動変容、仲間からの受容度の向上が見られた。本研究は近年必要性が論じられつつある多層支援の実現の一助となることが示唆された。