著者
水野 由多加
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.47-72, 2022-09-30

近年、コミュニケーションのデジタル化、その一般化にともなって、20世紀に、主としてマスメディアに依拠していた広告というコミュニケーションが混乱に陥っている。混乱とは、個人情報の広告利用についての常識の未生成であり、スマホの中のデジタル広告の横溢であり、好きな動画がいつでも見られる情報環境であり、何より人々の広告一般に対する態度の悪化である。筆者は日本社会において、哲学者が広告についていかなる言及を行ったのかというオリジナル資料を収集し、もって、今世紀にも移ろわない広告原理、つまり外形的ではない「広告の社会的役割の原型」についての考察の端緒を探ろうとする。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

水野由多加、2022「哲学者の言及した「広告」(1):広告原理への序説的考察・その予備的検討 」関西大学学術リポジトリ https://t.co/HsJEzCWrpl 広告の原理論を見直そうとするこの流れのなかにまた新たな論文が…

収集済み URL リスト