著者
下村 賢人 高島 健太郎 西本 一志
出版者
情報処理学会
雑誌
インタラクション2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2P-73, pp.741-745, 2020-03-02

日常生活において,飲酒の際に思いついたアイデアを,翌朝の素面時に発展させることで,より良いアイデアの創出ができることがある.本研究では,飲酒者の出すアイデアを非飲酒者が活用することで,より良いアイデアを生み出せるのではないかと考え,それを検証するものである.近年,既存の概念にとらわれない発想を行う目的で,飲酒の機会を活用しようとする事例が見られる.しかし,飲酒時に創出されるアイデアをどのように活用すべきかについては,十分に検証されていない.そこで本研究では,一人飲みの前後で発散的思考に関する課題を行う実験を実施し,そこで創出されたアイデアの分析を行った.そのうえで,その結果の特徴からいくつかのアイデアを抽出し,非飲酒者に提示してアイデアを生成してもらい,生成されたアイデアの分析を行った.その結果,非飲酒者のアイデアを活用したときと比較して,飲酒者のアイデアを活用したときに実現可能性がやや低下するが,独自性を向上させる可能性があることが示唆された.

言及状況

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@Submersion13 はじめまして! 一応そういう研究があるっぽいです! https://t.co/UPfYhyiGyh
@kulfi @nekohaus 70%くらいかなあ あ、こういう論文あります https://t.co/FkuSNG42Xb
「なら〝遊び人〟ってアイディアを打ち合わせの段階で出せよ」 「うるせー!シラフで打ち合わせしているときにバカバカしいアイディアなんて出てくるわけないだろ!お酒を飲んだときのほうが〝突飛なアイディア〟が出やすいという研究もあるんだぞ!」 https://t.co/zN4mS2Z0iA
@anna___mann そうゆう飲酒者と非飲酒者の協力についての論文が出ているので参考になるかもしれません https://t.co/t9J7N6jIaq
今日の飲み会は、アイディア創出するためにやる https://t.co/PdD5KLmYDe
JAIST Repository: 飲酒者の発想を活用する発散的思考技法の提案 ■受賞対象となった研究の内容  受賞者の下村賢人さんはお酒をこよなく愛する人であり、近年の飲酒行為をどちらかというと忌避する風潮を嘆き(略) 喜んでこの説を笠に着そうな人が5人ほど浮かぶぞ… https://t.co/eAhK4dVP36
@yosatak https://t.co/Dbo9Wnz2XM

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