著者
厨子 健一
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教職キャリアセンター紀要 (ISSN:24240605)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.35-44, 2018-03-31

本研究はこれまでのわが国におけるSSW研究の動向を確認し,今後SSWが発展していくための課題を提示することを目的とする。論文タイトル284本を対象に,テキストマイニングの手法を用いて分析を行った。結果,頻出150語から,「スクールソーシャルワーク」「スクールソーシャルワーカー」「学校」「教育」「支援」「実践」が上位に挙げられた。共起ネットワークにおいては,主に【他専門職との関係】【SSWer が必要とされる領域】【SSW実践】にまつわるカテゴリーが抽出された。対応分析から,現在は,SSWの現状,効果,全国実態に目が向けられていることが明確となった。以上より,①SSWer の専門性をより焦点化した研究の必要性,②SSWerが必要とされるさまざまな領域におけるアプローチ法の提示,③教育委員会担当者による事業設計・運営の可視化,④実践する上での困難要因およびその対処方法の明確化,4点の課題を指摘した。

言及状況

Twitter (2 users, 2 posts, 1 favorites)

厨子健一(2018)「わが国におけるスクールソーシャルワーク研究の動向と課題―論文タイトルを用いたテキストマイニング―」『愛知教育大学教職キャリアセンター紀要』, 3, p. 35-44. https://t.co/ynxEkjR41l

収集済み URL リスト