著者
新井 邦夫 丸井 信雄
出版者
東京都立大学都市研究センター
雑誌
総合都市研究 (ISSN:03863506)
巻号頁・発行日
no.14, pp.13-20, 1981

関東大地震時の状況や,現在の複雑な都市機構に過密人口を有する東京の状況から,来るべき大地震には,群集事故が多発するであろうと予想する。今日までに発生した群集事故の概観から,極めて高密度な群集塊の生因と,将棋倒しの力学的機構を明らかにする必要が生じ,それらのモデルを提案した。提案された第1のモデルは,群集が流出入する空間の面積,出入口の幅,および流出入量で群集密度の時間変化を表現している。第2の将棋倒しモデルによる計算に従えば,群集列における人間の間隔が60cmあれば,将棋倒しは生起しない。後ろから人が倒れ込んできた侍,先頭の人が支えられる人数は,せいぜい平地で7人,階段では4人であることがわかった。

言及状況

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論文「群集の流動と事故」によると、群衆事故での荷重は、条件によりますが数百kgに達する場合があるそうです。犠牲者のご冥福をお祈りします。 https://t.co/UZSYyd14Fe

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