著者
吉田 眸
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集. 人文科学系列 (ISSN:02879727)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.113-133, 2004-03

『セイレーンの沈黙』という標題で知られるカフカ版のオデュッセウス・テクストを,校訂 版に基づいて精細に読み直す。同時に,ホルクハイマー/アドルノの『啓蒙の弁証法』におけ るオデュッセウス像とカフカ版のそれとの違いにあらたに分け入る。その際,『啓蒙の弁証法』 には弁証法的な光を当てる一方,カフカ理解においては弁証法的なものの混入を斥ける。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

〝セイレーンの誘いは「過ぎ去ったものの中へ自失することへの誘い」であり、誘いに乗ると、文明と啓蒙からの反動的な自暴自棄的な逃亡となる。そこで文明と啓蒙は「恐るべき自然の復讐」に遭遇する〟 https://t.co/vLgvBqLOS7 エグルストンは、この写真で何を撮ったのか? https://t.co/3d7QPfUK4c https://t.co/4WqvOpvlid

収集済み URL リスト