著者
飯利 知恵子 岡田 智
出版者
北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター
雑誌
子ども発達臨床研究 (ISSN:18821707)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.31-34, 2014-03-25

2011年に国際的に最も頻繁に活用されている心理検査であるWISCの第4版(以下WISC-IV)が出版された。本稿では、自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorders:以下ASD)のWISC-IVプロフィールをADHDの重複の有無に焦点を当てて検討した。結果、本研究では従来報告されていたものとは異なるプロフィールが得られた。データ収集の際のASD判断基準の曖昧さなどいくつか課題も見られ、今後追って検討していくことが必要であった。また、ASDをはじめとする発達障害のある子どもを理解するためには、検査における各臨床群に特徴的な認知プロフィールとともに、日常場面や検査場面での行動観察や聞き取り等、質的なアセスメントも含めて幅広い観点から捉えること、WISC-IVの解釈システムの構築が必要であることが議論された。

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自閉症スペクトラム障害のある子どものADHD傾向の有無によるWISC-認知プロフィールの特徴 飯利, 知恵子;岡田, 智 http://t.co/e4eqbFxrtd 成人期のでWISC-Rは、福島医科大が英語での報告あり。 http://t.co/KrTFomL5Bx

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