- 著者
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土田 幸男
室橋 春光
- 出版者
- 北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター
- 雑誌
- 子ども発達臨床研究 (ISSN:18821707)
- 巻号頁・発行日
- vol.9, pp.47-55, 2017-03-15
目標指向型の記憶であるワーキングメモリには制限された容量が存在し、学習を始めとする各種認知機能と関係する。本論文では、ワーキングメモリ容量についての基礎的研究を概観し、中央実行系を中心としたワーキングメモリの役割について検討した。また、ワーキングメモリが学習方法においてどのように関与しうるのか、認知負荷理論における効果とワーキングメモリの関係について概観した。最後に、ワーキングメモリという観点を踏まえた上で、今後の教育に望まれる学習方法について考察した。