著者
市原 純
出版者
北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター
雑誌
子ども発達臨床研究 (ISSN:18821707)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.67-80, 2021-03-25

市原(2016)は、若者たちへの継続的なインタビュー調査の結果から、保育職志望を断念していく過程と、そこへ影響を与えた各要素について分析している。市原(2016)では、保育者養成校の進学断念や中途退学、保育職への就職活動の失敗、保育職就労開始前の妊娠による就労断念といったケースを取り扱っている。保育職志望の若者の「学校から仕事へ」の移行過程を考える上では、いずれも重要なケースだったが、市原(2016)では保育職就労後の若者たちの経験を、取り扱うことができていない。本稿では、移行過程の只中にいる若者たちが保育職就労後に出会う経験として存在する、「新卒保育者の早期離職」に着目し、保育学・保育者養成分野での先行研究を調べてみたい。

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新卒保育者の早期離職研究と 若者たちの「早期離職という経験」 https://t.co/rZDJBKQ7q5
→「新卒保育者の早期離職研究と若者たちの「早期離職という経験」」(https://t.co/LqCE9juN5K)…2020年12月末〆切の雑誌に投稿し、2021年3月に公表されました。保育職志望の若者研究の観点から、63本の先行研究を吟味し、早期離職の問題を研究上でどう取り扱ったらよいか、考えてみました。→

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