著者
北原 モコットゥナシ
出版者
北海道大学アイヌ・先住民研究センター
雑誌
アイヌ・先住民研究 (ISSN:24361763)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.3-33, 2023-03-01

本稿では、アイヌ民族の就労・学習環境のうち、大学組織を例にマイクロアグレッションの態様と対策を検討する。大学におけるマイクロアグレッションは、教職員から同僚へ、教職員から学生へというケースに加え、学生から学生へ、学生から教職員へというケースも存在する。学生の認識が形成された過程について本稿では詳しく検討していないが、言動の内容としては教職員が発するものと酷似していること、一部に保護者や教職員を含む社会の認識を取り込んだ経験が語られていることから、学生の発話は社会全体の認識を映していることが予想される。大学を構成する者に、マイクロアグレッションのタイプや発生過程、その影響、眼前で発生した際の効果的な介入を啓発することで、予防や事後的な対応が可能になると考えられる。

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@IbDA0FvzcUmF0lF で、こういう事を学生に教えるんですね。 高等教育機関におけるアイヌ民族へのマイクロアグレッション https://t.co/3yKoseaK86 https://t.co/yehrlN2RLq https://t.co/GXKfFzILyv
北大、アイヌ民族へのマイクロアグレッションについての論文(https://t.co/x0sLeQnmUi) 何も話せなくなっちゃう。 https://t.co/TUDaZNJd7r
北大アイヌ先住民研究センターの北原モコットゥナシ准教授 アイヌについて肯定的な事を言っても差別と解釈し,かといってアイヌに関わらない寄り添わない事も差別と取らえる… 共生社会を望んでるではなく分断社会を作る事が目的なのか… https://t.co/V6mBiCaWIK https://t.co/9O79QkEOOi
読みながら自分をふりかえって、いたたまれない気持ちになるものが多数ある。 高等教育機関におけるアイヌ民族へのマイクロアグレッションhttps://t.co/lE9Rqwvf1H
証拠を出せと言うなら出したりましょう Microaggressions to the Ainu People at Institutions of Higher Education https://t.co/nLyxVISkgA パワーハラスメント防止法の対象となったレイシャルハラスメント https://t.co/PZI1Fs22dX https://t.co/CjIcVhB05N

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