著者
北嶋 イサイカ
出版者
北海道大学アイヌ・先住民研究センター
雑誌
アイヌ・先住民研究 (ISSN:24361763)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.35-46, 2023-03-01

アイヌ民族に対する差別は、以前はあからさまな表現であったが、現在は日常に溶け込み、見えにくい言動となった。発言者の意識の有無にかかわらず、マイクロアグレッション(小さな攻撃)がおこり、発言者さえ攻撃をしていると気付かないことがある。また、受け手もその言葉に小さな不満をもつが、それがどの言動なのか分からず、なぜ自分がイライラするのか理解できずに戸惑う場合がある。本稿は、その見えにくい攻撃について、発言者の言葉と受け手について考えられる感情を文字にすることにより視覚化し、どのような表現がマイクロアグレッションに該当するか記述する。 ここではアイヌ民族が受ける小さな攻撃に焦点をあて、第1節では、マイクロアグレッションの概要と3つの分類について述べる。第2節では博物館、第3節では技術講習会でおこるマイクロアグレッションについて、筆者の事例をあげ、考えられる感情について記述し分類する。第4節では博物館と技術講習会でおこるマイクロアグレッションについて考察した。

言及状況

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“発言者も無意識の発言のため、なぜアイヌ民族が傷ついているのかわからず、発言した人さえも傷ついているように感じる” “この悪循環を少しでも解消するためには、アイヌ民族がマイクロアグレッションと受け止める発言と気持ちを知ってもらうことが重要だと考えた” https://t.co/ZRNieVLRMI
@W3diLyEWXkRhJ7s 創作には 金さんやキムさんが多いですよねー せめて格さんなら… https://t.co/KuuWd5APO9 https://t.co/xkWkHOYLz5
@Kaiyou09011 (ご参考) アイヌ民族に対するマイクロアグレッション : 博物館や技術講習会などの学習施設での体験 https://t.co/57DD7R6dMY
@naokichisakata 現代的な課題としてはこいうものもあります アイヌ民族に対するマイクロアグレッション - HUSCAP https://t.co/fy25dt5KrC
@chang__air @d49w2sfUc3JVCbM 「差別」や「ヘイト」という言葉の語感から”違う”と感じる人がいるかもしれません 「侮蔑」(マイクロアグレッション)と考えてはいかがでしょうか アイヌ民族に対するマイクロアグレッション -博物館や技術講習会などの学習施設での体験- 北嶋イサイカ https://t.co/fy25dt5KrC

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