著者
丸島 歩
出版者
筑波大学一般・応用言語学研究室
雑誌
言語学論叢 オンライン版 (ISSN:18826601)
巻号頁・発行日
no.第 2 号 (通巻 28 号 2009), pp.48-56, 2009-12-31

従来、日本語音声のテンポの速さを表す指標として、主に「一定時間におけるモーラ数」が用いられてきた。しかし、聴覚上のテンポはこの数値と一致するとは限らない。そこで、日本語母語話者を対象にした聴取実験を行った結果、速いと感じられる音声は全体的なピッチが高く、その変動も大きいという傾向が見られた。また、全体的な構造も観察したところ、ポーズを含んだ指標である「発話速度(Speech rate)」の方が発話部分のみの速度である「調音速度(Articulation rate)」よりも聴覚印象と相関があることが明らかになった。

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