著者
柴田 碧
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.155-162, 1993-03-01

本稿は1958年から発足した装置機器学(化学機械)部門担当の柴田研究室の研究課題の発展の経過についてまとめたものである.同年発足した日本最初の原子力発電所の耐震設計に関する委員会に参加したことがきっかけとなって,それ以来機器・配管系の耐震設計手法の開発を行って来た.これは1970年代になり石油化学プラントヘと発展した.この間,理論,試験方法,実地震応答観測などを手掛け,さらに防災関係と展開した.そして,地震による損傷事例の原因を解明していくうちに,ヒューマン・エラーなどに関する研究へと進展した.どのような背景で,30年余の間研究がこのように発展したかを述べる.

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