著者
柴田 碧
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.8, pp.388-398, 1968-08

原子力発電所の耐震設計に関する諸問題の展開を,本所における研究と関連させつつ述べた.
著者
柴田 碧
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.372-378, 1982-12-15 (Released:2018-01-31)

耐震設計の将来の進展について,著者の見解を述べる.現在の世界の耐震設計マベルはまちまちであるが,既存設備対策とか,運転に関係する人々の問題などつぎつぎに対応しなければならないことがでてくる.その辺の問題を紹介しながら議論を展開する.
著者
秋野 金次 柴田 碧
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.8, no.11, pp.614-616, 1966-11-30 (Released:2009-03-31)
参考文献数
2

Recent developments in earthquake resistant designs for nuclear power plants in Japan are reviewed to cover the period since the authors' previous report on the same subject. The first part is devoted to a comparison of the design concepts and procedures between those of the plants constructed, under construction and being designed in Japan. The second part of the review covers the progress made in studies in this field, and the moves seen in Government quarters to utilize the results of these studies in setting the regulations pertaining to nuclear safety.
著者
柴田 碧
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
1958

博士論文
著者
柴田 碧
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.155-162, 1993-03-01

本稿は1958年から発足した装置機器学(化学機械)部門担当の柴田研究室の研究課題の発展の経過についてまとめたものである.同年発足した日本最初の原子力発電所の耐震設計に関する委員会に参加したことがきっかけとなって,それ以来機器・配管系の耐震設計手法の開発を行って来た.これは1970年代になり石油化学プラントヘと発展した.この間,理論,試験方法,実地震応答観測などを手掛け,さらに防災関係と展開した.そして,地震による損傷事例の原因を解明していくうちに,ヒューマン・エラーなどに関する研究へと進展した.どのような背景で,30年余の間研究がこのように発展したかを述べる.
著者
藤井 澄二 柴田 碧 重田 達也
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集 (ISSN:00290270)
巻号頁・発行日
vol.22, no.119, pp.489-491, 1956-07-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
1
被引用文献数
1

By a series of experiments on a model of an automobile propeller shaft, considerably strong whirling phenomena are found at 1/2, 1/4, 1/6, 1/8, …… of the ordinary critical speed. Calculations also show that the friction at the universal joints gives exciting forces of frequencies 2, 4, 6, 8, …… times as large as the rotating speed of the shaft, and therefore, it can be the cause of such vibrations.
著者
久保 慶三郎 岡田 恒男 関 松太郎 高梨 晃一 宇田川 邦明 龍岡 文夫 田村 重四郎 柴田 碧 藤田 隆史 半谷 裕彦 後藤 博司 松井 長行 片山 恒雄
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.11, pp.p411-427,図巻頭8p, 1978-11

1. まえがき : 2. 地震の概要, 久保, 慶三郎 : 3. 建築物の被害, 岡田, 恒男関, 松太郎高梨, 晃一宇田川, 邦明 : 4. 土木構造物の被害, 龍岡, 文夫田村, 重四郎 : 5. 産業施設・危険物施設の被害, 柴田, 碧藤田, 隆史 : 6. 福島県における被害の概要, 半谷, 裕彦後藤, 博司松井, 長行 : 7. 都市供給施設の被害と復旧, 片山, 恒雄1978年6月12日午後5時14分頃,牡鹿半島沖約100kmを震央として発生したマグニチュード7.4の宮城県沖地震は,仙台市を中心とする宮城県のほか福島県・岩手県などで土木・建築その他各種の構造物や施設に大きな被害を与えた.この報告は,地震工学に関係する本所の各専問分野の研究者が行った宮城県沖地震の被害調査の結果を速報的にまとめたものである
著者
藤田 隆史 井上 昭彦 服部 忍 柴田 碧
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.50, no.456, pp.1327-1338, 1984-08-25

誘導円板形継電器は送配電系統や発電機などの保護継電器として広範囲に使用されているが、過去の地震での誤動作も報告されており、その誤動作が従来から問題とされていた。本研究では、水平二次元加振により円板の中心軸下端のピボットが下部軸受内をふれまわる際の摩擦が原因となって円板が回転し、誤動作を起こすことを加振実験と理論解析により解明し、このタイプの継電器の振動試験は水平二次元加振によるべきことを明らかにした。
著者
柴田 碧 神保 努 水谷 淳
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文報告集
巻号頁・発行日
no.4, pp.3-11, 1994-08

本論文は昨1993年11月のSTECH'93において,その手法の概要を,そして本年1994年7月に日本機械学会D&D Conferenceにおいて,その中核をなす脱線車両の動力学についての発表予定の2論文をまとめたものである。最近,新幹線の速度向上は目ざましいものがある。また在来線についても160Km/h程度までの高速化が考えられている。しかし,東海道新幹線をはじめ,在来線では築堤上をはじめ,支持基盤の弱い線路区間が多くある。これらが強震程度以上の地震時にどのような状態になるかは,過去の多くの地震の事例で明きらかである。これについては,京大亀田のリポートもあり,高い密度で運転されている列車がこのような区間に突入する可能性は高い。一方,整備されたが高架区間でも,地震動はかなり激しくなると考えられ。たとえ線路支持構造物は健全であっても,高速の列車が脱線する可能性は大きい。本論文,前半では上述のような事象の多様性に対し,確率論的立場からどのような解析を行ったらよいかを,地震発生から,死傷発生の全過程について述べ,後半では脱線後の列車(車両列)の挙動に関する実験的研究について述べる。結果の一つの特徴としては,同一条件で脱線しても,車体の挙動はある単一の統計的分布をなすのではなく,複数の正規分布などで表わされる状況になり,理想化した条件下でも,その結果は非常にばらつき,いわゆるカオス的状況になる。このことはさらに,線路周辺の状況が千差万別の実路線における,事故の確率論的予測にはかなり特別の手法の導入を必要とするということを意味している。