著者
杉山 有紀子
出版者
東京大学大学院ドイツ語ドイツ文学研究会
雑誌
詩・言語 (ISSN:09120041)
巻号頁・発行日
vol.75, pp.65-86, 2011-11

ホフマンスタールの死後にR. シュトラウスはシュテファン・ツヴァイクのリブレットによるオペラ『無口な女』を完成させたが、ナチス政権によりその後の共作は妨げられることになる。本論ではヴァーグナー以後のオペラの形を模索したシュトラウスと、ホフマンスタールに代表される前時代の文学に根差しつつ戦間期に生き残る文学を試みたツヴァイクによって生み出されたオペラの意義を考察し、テクストの分析により1930年代前半のナチス政権成立前夜にこの「非政治的」喜劇に込められた対時代的意味を明らかにする。

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杉山有紀子「ツヴァイク/シュトラウスのオペラ『無口な女』 : 革命前夜の「非政治的」喜劇」 http://t.co/KKKIDc5YXZ

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