著者
高橋 恵美子
出版者
東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース内『生涯学習基盤経営研究』編集委員会
雑誌
生涯学習基盤経営研究 (ISSN:1342193X)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.19-42, 2016-03-22

本研究の目的は,学校司書の職務内容が文部省の見解ないしは文部科学省会議報告においてどのように変化してきたかを明らかにし,考察することにある。時期は1997年より2015年までを扱う。学校司書は,2014年6月の学校図書館法改正ではじめて法律に明記されることになったが,現実には1950年代においても法律に記載のある司書教諭より多数存在し,学校図書館活動を担う職員として実践を蓄積していた。さらに1997年の学校図書館法改正による2003年4月の司書教諭の全国的な発令までは,学校司書が実質的に学校図書館の活動を支えていた。こうした背景の中で,文部省の見解及び文部科学省会議報告で言及される学校司書の職務内容が,学校図書館現場の実態とどう異なっていたかを明らかにし,そのうえで学校司書の職務内容の変化についての考察を試みる。

言及状況

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[図書館][司書][論文] “1997年から2015年までの学校司書の職務内容の変化 : 文部省・文部科学省の見解及び会議報告と学校図書館現場の実態から”

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