著者
高橋 恵美子
出版者
東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻生涯学習基盤経営コース
巻号頁・発行日
2013-03-25

報告番号: ; 学位授与年月日: 2013-03-25 ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(教育学) ; 学位記番号: ; 研究科・専攻: 教育学研究科総合教育科学専攻
著者
吾郷 美奈恵 高橋 恵美子 岡安 誠子 小田 美紀子 小林 洋貴 山下 一也 Minae AGO Emiko TAKAHASHI Masako OKAYASU Mikiko ODA Hiroki KOBAYASHI Kazuya YAMASHITA
雑誌
島根県立大学出雲キャンパス紀要 (ISSN:2187199X)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.35-43, 2019-12-25

A大学では,大学IRコンソーシアムの正会員となり,ベンチマーク可能な標準調査として位置づけられた学生生活調査を全学生に行い,教学IR(Institutional Research)の取組を推進している。今回の目的は、学生の授業経験・学習態度や能力・知識の獲得状況からA大学における看護教育の現状を明らかにすることを目的とした。また,その結果をIRコンソーシアムの基礎集計結果と比較し,A大学の特徴について検討する。回答のあった307票(協力率91.4%)について分析した結果,A大学看護学科の現状や大学IRコンソーシアム結果の比較から,次のことが特徴と考えられた。■全ての学年で主体的に学び,看護に役立つ知識やスキルを学ぶ授業を経験している。■ TAやSAの活用は難しい現状にあるが,教員が添削やコメントなど丁寧な授業運営を行っている。■授業態度は悪くはないが,各学年に一定程度の欠席,遅刻,居眠りはある。■能力・知識の多くを学年進行に伴って獲得しているが,外国語や数理的な能力・知識は増えていない。■授業態度が良く,能力・知識が増えた者は成績順位上位者である。我が国においては,看護教育の質評価・質保証に必要な資源(人・設備・費用)等,これから体制整備がされていく状況にあるが,IR機能に着目し,教育の質を客観的に保証するとともに,更なる教育改善の方策を見出すことが重要である。
著者
高橋 恵美子 山下 一也 阿川 啓子 小村 智子 渡部 真紀 森山 雪美 岡本 雄二 Emiko TAKAHASHI Kazuya YAMASHITA Keiko AGAWA Tomoko OMURA Maki WATANABE Yukimi MORIYAMA Yuji OKAMOTO
出版者
島根県立大学短期大学部出雲キャンパス
雑誌
島根県立大学短期大学部出雲キャンパス研究紀要 (ISSN:18824382)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.249-258, 2011

出雲市内のA中学校区小中学校教諭と島根県立大学短期大学部教員の協働により、ADHDの子どものためのサマープログラムとして『いずもサマースクール』を実施し、その概要と課題をまとめた。実施期間は8月第1週目の1週間、参加児童は小学4年生4名、小学5年生2名の男児計6名であった。スタッフは延べ50名であり、小中学校教諭、大学教職員、保健師、大学生、大学院で心理を専攻した者であった。児童の変化は、3日目から4日目のポイントの増加という形で見られた。課題として①実施期間と対象児童の拡大②ボランティアスタッフの増員と充実③保護者会の内容と回数の充実④ペアレントトレーニング導入の検討の4点が明らかになった。
著者
高橋 恵美子 山下 一也 阿川 啓子 小村 智子 Emiko TAKAHASHI Kazuya YAMASHITA Keiko AGAWA Tomoko OMURA
雑誌
島根県立大学短期大学部出雲キャンパス研究紀要 (ISSN:18824382)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.137-143, 2010-09-30

ADHDをもつ子どものための包括的治療としての夏期治療プログラム(Summer Treatment Program : STP)の意義について文献的考察をした。ADHDの原因については、多くの研究にも関わらず十分に解明されていないところが多い。ADHDの治療方法としては、薬物治療による効果が70~80%の子どもに見られるために、薬に頼りがちである。しかし、ADHDをもつ子どもが抱える併存障害の重症化を予防する観点から考えても、治療的エビデンスのある行動療法と中枢神経刺激薬を中心とした薬物療法を組み合わせた包括的治療が重要である。
著者
福井 貴巳 水井 愼一郎 桑原 生秀 日下部 光彦 高橋 恵美子
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.351-357, 2010-07-15 (Released:2010-09-20)
参考文献数
25
被引用文献数
1

症例は74歳,男性。突然の強い右側腹部痛により救急車にて当院救急外来を受診。腹部CTにてS7の肝細胞癌破裂と診断され緊急入院となった。入院後,出血性ショックとなったため化学塞栓療法(transcatheter arterial chemoembolization; TACE)を施行しショックより離脱した。TACE後3日目より急性間質性肺炎による呼吸不全となったため,人工呼吸器管理,ステロイドパルス療法など施行し改善した。また,TACE後20日目には胆嚢壊死穿孔による胆汁性腹膜炎を発症したが,経皮的ドレナージ術にて改善し退院した。その後,4か月後に2回目,8か月後に3回目のTACEを施行。破裂後約11か月経過したが,肝内転移,腹膜播種を認めないため,当院外科にて肝右葉切除術,横隔膜合併切除術,胆嚢摘出術を施行した。病理所見は中~低分化型肝細胞癌であった。術後経過は良好で,術後18日目に退院となった。現在,術後約2年9か月経過したが,再発徴候は認められない。肝細胞癌破裂による出血性ショックに対して,肝動脈塞栓療法(transcatheter arterial embolization; TAE)により一時止血を施行し,全身状態が改善後に再度病変の検索,評価を行い,その後に二次的肝切除術を施行すれば良好な予後が得られる可能性がある。
著者
高橋 恵美子
出版者
東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース内『生涯学習基盤経営研究』編集委員会
雑誌
生涯学習基盤経営研究 (ISSN:1342193X)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.19-42, 2016-03-22

本研究の目的は,学校司書の職務内容が文部省の見解ないしは文部科学省会議報告においてどのように変化してきたかを明らかにし,考察することにある。時期は1997年より2015年までを扱う。学校司書は,2014年6月の学校図書館法改正ではじめて法律に明記されることになったが,現実には1950年代においても法律に記載のある司書教諭より多数存在し,学校図書館活動を担う職員として実践を蓄積していた。さらに1997年の学校図書館法改正による2003年4月の司書教諭の全国的な発令までは,学校司書が実質的に学校図書館の活動を支えていた。こうした背景の中で,文部省の見解及び文部科学省会議報告で言及される学校司書の職務内容が,学校図書館現場の実態とどう異なっていたかを明らかにし,そのうえで学校司書の職務内容の変化についての考察を試みる。