著者
吉村 豊雄
出版者
熊本大学
雑誌
文学部論叢 (ISSN:03887073)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.1-29, 1993-02-28

細川氏は、室町幕府の管領細川氏の流れをくみつつ、中央(統一)権力によって大名として創出され、中央政局の変転する過程で自らの権力構造をつくり上げ、ついには徳川政権のもとで将軍家をして「御譜代同前」といわしめる幕藩関係を構築するに至っている。\小稿の課題は、こうした幕藩制成立期の政治変動に対処しつつつくり上げられた細川氏の権力編成の特質を、家臣団編成と知行制の側面から明らかにすることにある。その際に権力編成の政治的画期として注目したいのは中央権力による三回の「国替」と当主(藩主)の「代替」である。

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…あー、明智と細川の間に丹後支配を巡ってそのような問題がねえ… https://t.co/svPHUkO4zY https://t.co/LrPjZMbrO5

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