著者
藤田 裕久 濱田 雅彦 谷本 匡亮 中田 明夫 東野 輝夫
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.2(2007-SLDM-128), pp.79-84, 2007-01-18

ハードウェアには配線遅延があるためクロック周波数の向上に限界がある。そこで、実行時間削減を目的としてクロックサイクルを消費しない即時通信がしばしば用いられる。そのような通信を行うサイクル精度動作記述には、組み合わせ回路としての閉路が発生することに起因する値の発振や発散の可能性といった難しさがある。そこで、本論文では wire による即時通信を行うサイクル精度動作記述モジュール群に発振や発散の問題が生じるか否か等を、モデル検査によって検証する手法を提案する。実験では上述した問題の発生を含んだ簡単なテストケース群に対して提案手法を適用し、その有効性を確認した。

言及状況

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@no_maddo 組合せゲートループを並行時間オートマトンを用いて定義し、setjump/longjmpを用いてその動作をSystemC記述に変換して実現したのが懐かしい。 https://t.co/kIOHGC2a7i 尚、本論文には一部間違いが含まれます(笑)。出力が衝突した場合は、ロールバックしないとなんだけど、それを書き忘れています。

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