- 著者
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海野 啓明
矢島 邦昭
佐藤 大輔
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
- 巻号頁・発行日
- vol.2001, no.89(2001-CG-104), pp.77-82, 2001-09-13
普通の折り紙を3次元折り紙とすると,4次元折り紙は立体を4次元空間で折ることになる.4次元空間における物体のイメージを得るには,4次元折り紙を折り,その過程を表現することが良い.既に折られたものとして4次元熨斗や4次元鶴の基本形がある.本論では,4次元折り紙の幾何学の基本の「4面体の内心の定理」を4面体の折りたたみにより動画で説明する.4次元折り鶴は正8面体から,3次元折り鶴と同様の過程を経て折る.まず,正8面体から4次元鶴の基本形を折り,次に基本形から4次元折り鶴を折る.これらの過程を動画で表現することで4次元空間についてある程度のイメージを得ることができる.