- 著者
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中野 亜希人
脇田 玲
- 雑誌
- エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2014論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.2014, pp.299-303, 2014-09-12
コンピュータグラフィックスの三次元モデルを実空間で編集するインタフェースの研究が盛んである.このインタフェースのデザインは,モデリングの起点となる基本形状を物質化する手法と,造形や工作の道具を電子化する手法に大別される.しかし,近年の三次元スキャニング技術の精度や速度の進歩は目覚しく,ユーザの変形操作を翻訳するための計算機化インタフェースの恩恵は薄くなりつつある.コンピュータの高速な計算力を用いた,ユーザの創造性を拡げるための計算機支援インタフェースの開発が必要であろう.そこで筆者らは,プラトン立体型インタフェース同士の集合演算によって形状パターンを生成するシステムを開発している.複数の立体が干渉し合う状況では,ユーザは和や差,積といった集合演算の結果を想像できない場合が多い.コンピュータはそのような形状の可能性を提示することで,ユーザに新たな形状の発見を促す.