著者
川上 玲
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.350-351, 2019-03-15

ミンスキー博士の脳の探検 -常識・感情・自己とは-」は,人工知能の父と呼ばれるマービン・ミンスキーが,脳の情報処理に関するアイディアをさまざまに記したものである.ミンスキーは,数学,コンピュータ科学,脳科学,動物学,に造詣が深く,彼の博識さから紡ぎだされる推測(具体的には,「思考素」,「意識の階層化」,「批評家-選択家モデル」など)を通じ,読者は学習や心的活動がどのような仕組でありうるかを想像することができる.感情も思考の一種に過ぎない(であろう)ことや,多くの無意識のプロセスにより意識に上る情報がいかに選択された後のものであるかを実感できる.

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