著者
江渡 浩一郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.421-426, 2019-04-15

ニコニコ学会βは,2011年に発足した「ユーザ参加型研究」の世界の実現を目指した活動である.5年間の期間限定の取り組みであり,そこから多数の派生団体やイベントが生まれている.その背景として,市民科学や「暮しの手帖」の影響があり,一般市民による科学の歴史を踏まえ,現代のインターネット技術を用いたアップデイトを試みた.ユーザ参加型研究は,ユーザによるイノベーションの可能性を追及する「共創型イノベーション」へと発展した.現在では,第5期科学技術基本計画の共創的科学技術イノベーションや,欧州のオープンイノベーション2.0における産官学民の4重螺旋モデルなど,似通った概念が登場してきている.

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