著者
飯野 なみ 浜中 雅俊 西村 拓一 武田 英明
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2019-MUS-124, no.13, pp.1-6, 2019-08-20

楽器演奏において上級者のノウハウを抽出し体系化することは,効率的な弾き方や効果的な表現の実現に繋がる.我々はこれまで,多くの演奏技法が求められるクラシックギターに着目し,知識工学的アプローチによってギター奏法オントロジーを構築した.これは,クラシックギターの演奏技法を主概念として分類し,具体的な行為や手順を記述したものである.本研究では,ギター奏法オントロジーの概念を対象として,ギターコンクールで選曲率の高い楽曲における演奏技法の傾向や変遷を調査した.その結果,上級者から記譜情報の約 2 倍の演奏技法を抽出し,それらの使用方法や難しさについて知見を得ることができた.

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