著者
行田 稔彦
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Studies (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.212-222, 2019-03-08

算数の学び直しを通して「算数の内容と構成」(講義項目名)の理解を深めるとともに、子どもとともに算数教育をつくる、未来の教師の主体を育てたいと考えた。「算数・数学が苦手」と、算数・数学にネガティブな思いを持つ学生が多い。こうした大学生の声を聞くと、日本の若者の多くが「算数の“わけ”がわからない」まま青年期を迎えているように察せられる。算数嫌いの若者が心を動かした「算数の学び直し」には、現代の算数・数学教育改革のヒントがある。「算数の学び直し」は、単に「小学校に戻って学び直すこと」ではない。「なぜそうなるのか」のわけがわかることである。学び直しを通して、学習者自身の算数観の転換となる新たな「算数の発見」である。もう一つの意義は、算数授業観の転換である。「算数・数学は先生が教科書の問題を解かせるだけの教科」であり、「点数によって人間の優劣を順序付ける教科」だとこれまでの授業経験から思いこんでいる授業観の転換をはかることである。

言及状況

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https://t.co/HI9LWXMBXm まともに数学を学んだ人なら 【かけ算の 3 つの意味には、①一あたり量×いくつ分の数=全体量、②倍を求めるかけ算、③面積を求 めるかけ算の三つがある。】 なんて嘘だと分かると思うが
@takusansu https://t.co/HI9LWXMBXm 絵に描いたような数教協イデオロギーですね。 「どんなに小粒になっても水の重さは灯油より重いので水滴は沈むのである。」 私は、「質量」と「重さ」の区別は、それが必要とされている状況以外はさほど気にならない。「密度」もそうだね。
#超算数 「算数の学び直しは、分かった気にさせるだけ?」という題名で掲示板に書き込みました。 https://t.co/h2xRhGdvBY 以下の文献を見た雑感です。 「算数の発見」学び直し(特別企画 行田稔彦教授退職記念) https://t.co/0AvPR0Hzhl

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