著者
福島 利奈子
雑誌
人間文化研究 (ISSN:13480308)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.161-175, 2011-02-01

現代ではあまり馴染みのないコルセットだが、昔の女性たちには欠かすことのできないものだった。コルセットの歴史は長く、中世以降、衣服における男女差が確立し、女性の身体の曲線美をコルセットの使用によって表現するようになった。一時は鳴りを潜めていたコルセットだが、その後復活し、女性には「女らしさ」が求められ、長く着用されていくことになる。女性は社会的に抑圧された存在であり、女性たちが求められた女らしさは、男性の視線によって理想化されたものであった。そして、人々が装うのは、身体を保護するというためだけではなく、社会的な属性や地位等の表現手段ともなっていた。その後、次第に女性の衣服改革が起こるようになる。女性のライフスタイルの変化が理想の女性像まで変え、自然で直線的な身体の表現へと移行した。第一次世界大戦を境に、より女性の社会進出は進み、仕事に適さないコルセットや丈の長い衣服は消えていく。その過程を、コルセットの追放に貢献したとされるアメリア・ブルーマー、ポール・ポワレ、ガブリエル・シャネルの三人に焦点を当てて検討する。以上の問題を踏まえて、近代から現代にいたるまで長きに亘って女性が身につけてきたコルセットとはどのようなものであったのか、そしてそのコルセット着用の要因と、それほどまでに広く普及していたコルセットを女性たちがどのように脱ぎ捨ててきたのかを考察する。

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#寝る前に論文読む 福島利奈子「コルセットと女性像 :ーコルセットからの解放を中心にー」 コルセットがモードの世界から消失していく過程をまとめた研究ノート。 https://t.co/67UA1xr40P
@shirudashi @yu1_96ki この装飾品に変わっていったっていう件、スカートっていうよりも、性別で服装が分けられた時期にコルセットも一緒に発明されてて、父権社会が成立してた西洋で、女性自体が男性の装飾品になっていたという方が正しいかも https://t.co/GXj6JOzCRX
コルセットと社会の関係について知りたいと思って適当に検索しただけで色々読めるの、本当にすごい みんな論文を書いていてめっちゃえらい https://t.co/6zWi6Z8iaP

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