著者
四方田 雅史 ヨモダ マサフミ Masafumi YOMODA
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 = Shizuoka University of Art and Culture bulletin
巻号頁・発行日
vol.15, pp.45-56, 2015-03-31

「共産主義遺産」は中東欧において社会主義時代が残した文化財のことであるが、同時代には独裁やソ連の支配といった否定的なイメージ・感情がつきまとってきた。そのため、その「遺産」は、負の遺産か、そこまでいかなくとも論争的な遺産、両義的な遺産とみなされ、その保全・観光資源化について議論の対象となってきた。本論文では、それが伴うさまざまな課題とともに、それらが遺産化・観光資源化されている現状の背景について探る。具体的には、特にスターリン体制と不即不離にあるスターリン様式の集合住宅地区ポルバ(チェコ)などを主な例として、外国人観光客にとって異質な体験が可能な場としての視点があり、現地国民から見ると独裁時代の遺産と否定的に感じる一方で、土着文化を援用した装飾など、伝統との連続性に遺産の意義を見出す視点が登場していることを論じる。

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四方田雅史「『両義的遺産』としての共産主義遺産:チェコ・ポーランドにおけるスターリン様式建築を中心に」『静岡文化芸術大学研究紀要』15号(2015年)45-56頁 https://t.co/g95o8dAYpT「現地国民から見ると…伝統との連続性に遺産の意義を見出す視点が登場」

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