著者
大岩 元 Hajime Ohiwa 豊橋技術科学大学情報工学系
雑誌
コンピュータソフトウェア = Computer software (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.218-227, 1988-07-15

ソフトウェアの生産性が問題となっているが,必ず実効の上がる改善策としてキーボード教育がある.まず英文タイプのブラインド技術はわずか2~3時間の初期訓練によって獲得できるものであることを示し,続いてタイピング作業の認知モデルを,タイピングCAIプログラムと関連させて述べる.ソフトウェア作成には文書化作業が大きな比重をしめるが,この作業効率を上げるには,下書きせずに技術者が直接ワークステーションで文書作成を実行することが望ましい.これには日本語入力の方法とそれをどのように教育するかが問題となる.そこでまず日本語入力の基本となる,各種カナ入力法について論評を加える.さらに漢字の直接入力法について論じた後,入力法の評価に関する研究をいくつか紹介し,それが非常に困難な問題であることを示す.最後にキーボードと計算機本体の接続を標準化すべきことを指摘する.

言及状況

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@mtei @_d_yoshi 年表ではないのですが、つぎの論文がチュートリアルとしてはよいかとおもいます。 「キーボードによる日本語入力」, 大岩 元. https://t.co/a9C9ILm6hM
スティックニーのかな配列を(記憶負担量的にも)「改悪」したJISかな配列がきらわれるのは、そういう意味では想定内ではないかなと。 https://t.co/a9C9ILm6hM
@madeinwariofan @n7k7 3log3はM式の森田さんの論文で提示されたもので、指標として、TUTコードの大岩先生も妥当とみなされているようです。認知科学のマジカルナンバーや精緻化といったこととあわせてかんがえると、よりおもしろい部分です。 https://t.co/a9C9ILm6hM

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