著者
安冨 成良 植木 武 ヤストミ シゲヨシ ウエキ タケシ Shigeyoshi Yasutomi Takeshi Ueki
雑誌
嘉悦大学研究論集
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.75-97, 2005-04-30

本稿では、はじめに戦争花嫁のアメリカ社会への適応に関するこれまでの先行研究を吟味し、その分析枠組みを考察した。そして「エスニシティ(ethnicity)」を、場面、状況に応じて変化するプロセスとして考え、日本的価値観をもつ戦争花嫁の「エスニシティ」を基層にしっかり根をひろげたものとして捉えた。また移住先のアメリカの文化・社会・経済などといったものがどういう状況にあるのか、という外的要因である「コンテクスト(context)」を提示し、場面、場面での対応の「ストラテジー」について、われわれが実施した調査票調査やインタヴューの結果を通して分析した。我々の調査、研究を通し、戦争花嫁のアメリカ社会への適応を考える際に重要な要因となる戦争花嫁の価値観については、戦争花嫁の基底には「日本的価値観」があり、上層に文化変容を通して身につけた「欧米的価値観」があるとし、その中間層に場面や状況、テーマなどによって変化する第三層が存在する、という三重構造を、いくつかの事例を通し明らかにした。

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@riekohayakawa 戦争花嫁については考古学者である植木武先生の先行研究はあるものの、国際政治的なアプローチはされていないかも、です。 https://t.co/ILJX2kE7DJ

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編集者: JillyHean1979
2022-10-31 20:01:38 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

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