著者
栗山 圭子
雑誌
神戸女学院大学論集 = KOBE COLLEGE STUDIES
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.1-13, 2018-06-20

二条天皇の皇子である六条天皇 (1164~1176) の乳母は、藤原邦子という女性である。本稿は、邦子がなぜ六条天皇の乳母に抜擢されたのかという点を考察することにより、当該期の政局について論じるものである。父親である後白河院と対立した二条天皇を後援したのは、摂関家と二条天皇乳母の家系 (葉室流) である。藤原邦子は、摂関家家司をつとめた藤原邦綱の娘であり、葉室流藤原成頼の妻である。「乳父」邦綱と「乳夫」成頼が、「乳母」邦子を介して六条天皇の補佐を行った。六条乳母邦子は二条親政下の体制を象徴しているのである。

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栗山圭子「乳母からみる二条親政期」 https://t.co/6ZbwF9DnGu
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PDF公開。栗山圭子「乳母からみる二条親政期」(『神戸女学院大学論集』65-1、2018年6月)出自の低い藤原邦綱が天皇三代の乳父になれたのは何故なのか。邦綱が初の天皇乳父となった六条乳母選定の政治状況を明らかにし、ついで二条親政期政治構造をも論じる。https://t.co/JwZuSohYHa

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