著者
金戸 進 Susumu Kaneto
雑誌
南極資料 = Antarctic Record (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.285-290, 1997-03

南極域における気候変動に関する総合研究(ACR)期間の最終年である1991年は, 6月にフィリピンのピナツボ火山が, 8月にはチリのハドソン火山の噴火がおき, 大量の噴出物が成層圏にまで到達して気候システムは大きな影響を受けた。昭和基地で行われた観測結果を全球などの観測結果と比較して, この影響がどのようなものであったかを見た。噴煙の直接的な影響を受ける混濁度観測や日射観測では1991年末から影響が見られた。しかし, 気温やオゾン全量など大循環の結果のような間接的な要素では, 影響がはっきりしなかったり(成層圏気温), 影響と思われる偏差が見られたものの発現時期に全球とのズレが考えられるもの(地上気温やオゾン全量)があった。

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このスレを見て、ピナトゥボ火山の噴火が南半球に影響を及ぼしたか調べてみたら、どうやら南極の観測結果にも影響を及ぼしていたようで。 少し遅れるけれど今回の噴火も北半球に影響を及ぼしそうですね。 https://t.co/6kHJfUuuRR https://t.co/VqhmyecKG9
駄目だ、ピナツボ火山のみの南半球への影響は同時期に起こった同等レベルのチリの火山噴火の影響で推し量れない… https://t.co/dRWcJchePS
南半球の噴火って日本(北半球)にどれくらい直接的な影響を与えるのかって気になったけど斜め読みした感じだと、灰が降るとかそういう直接的なのはあんま無い感じなのかな。対流の影響でこないんだろか? https://t.co/IBKuwdQjWX

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