著者
舘野 由香理
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Language and Literature (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.23-51, 2012-09-01

「半濁音化」とは、漢語に関していえば「絶品ゼッピン」「審判シンパン」のように、入声音・鼻音の後でハ行子音がp音になることをいう。しかし、入声音・鼻音に続いたハ行子音がすべて半濁音化するわけではない。唇内入声音-p(例:「執筆シッピツ」)・舌内入声音-t(例:「吉報キッポウ」)および唇内鼻音-m(例:「音符オンプ」)・唇内鼻音-n(例:「散髪サンパツ」)にハ行子音が続く場合には規則的に半濁音化するのに対して、喉内入声音-k(例:「国宝コクホウ」)と喉内鼻音-ŋ(例:「公平コウヘイ」)にハ行子音が続く場合には規則的に半濁音化しない。助数詞の場合には「一発イッパツ」「七発シチハツ」、「三発サンパツ」「三本サンボン」のように、半濁音化するか否かには規則性が見られず複雑である。小論では、現代漢語における半濁音化の実態について調査し、それをもとに半濁音化の条件について分析する。

言及状況

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@narok___ 確かに!?って思ってちょっと調べたけどチャランポランとアンポンタンは鼻音(ン)の挿入に伴って元の言葉(ちゃらほら、あほだら)のホが半濁音変化したっぽい。でもポンコツは頭の音だし、ポつーかポンがなんかアホっぽい響きだよね。気になるわ~… https://t.co/da5avMUTVx
@fushimitori もちろんこれは現代漢語の話ですが、立の字に古くから「りふ」と「りつ」の仮名がある説明ができます。この人の同じ論文の続きに例の六匹や六本についても書かれています。あくまで現代漢語の話ですが、もし興味があればどうぞ。 https://t.co/GDCfT2AXuE

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