著者
井上 清子
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.137-143, 2017-03-30

大学までの自傷行為の現状を明らかにする目的で、大学生419人(女性341人、男性78人)に質問紙調査を行った。自傷行為の経験のある大学生は、235人(56%)で、半数以上の者に自傷行為の経験があった。そのうち、女性は182人(53.0%)、男性は52人(66.7%)で、男性の方が有意に自傷経験のある者が多かった。自傷行為で多かったものは、抜毛・爪かみ・掻きむしりで、4~5人に一人の学生が経験していた。爪かみ・打ち付け・焼く自傷行為は男性の方が有意に多かった。爪かみ・掻きむしりは、小学生・幼児期が多く、抜毛・切る・焼く・打ち付ける・叩くは、中学生始まりが多く大学生まで続いているものも少なくなかった。自傷行為経験者のうち他者に相談した者は21人で、自傷をしている者の一割以下であった。そのうち女性が20人で男性は1人のみであった。

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例えば、パッと見つけたこの調査。大学生までの自傷の生涯経験率は 56% 。こういう数字はたくさん出てくるし。 https://t.co/ChEJWwcWAV
https://t.co/rwvEXsTe0C 大学生でも男の方が多い
Matsumoto・Imamura(2008)が中学・高校の生徒2974名に対して自己 切傷経験(「故意に自分の身体を刃物で切ったことがありますか」)について無記名の質問紙調査 を行ったところ、生涯経験率は、男子7.5%、女子12.1%であった。 多い! 大学生の自傷行為の経験と意識 井上 清子 https://t.co/42DZLWlagN

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