著者
落合 恵美子
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
失われた20年と日本研究のこれから・失われた20年と日本社会の変容
巻号頁・発行日
pp.171-182, 2017-03-31

失われた20年と日本研究のこれから(京都 : 2015年6月30日-7月2日)・失われた20年と日本社会の変容(ハーバード : 2015年11月13日)

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「日本や他のアジア諸国では家族的責任は義務とされるばかりで支援は薄いかほとんど無い。…こうした「義務的家族主義」とでも言うべきものとヨーロッパ諸国で見られる支援付の「積極的家族主義」とを混同してはいけない。」 落合恵美子2015「つまずきの石としての1980 年代」https://t.co/TUUzmK7mne
この論文はもっと読まれるべきだと思うんだけど、Twitter上で数件の言及しかなかったので、長々と引用してみたよ。 落合恵美子 2015「つまずきの石としての 1980 年代 ――「半圧縮近代」日本の困難――」https://t.co/MJqrIxf0g7 『創発する日本へ: ポスト「失われた20年」のデッサン』に再録。
失われた20年の原因 「男性稼ぎ主型の世帯を前提とした労働レジームと税・社会保障レジームを再強化して固定した「85 年体制」が、客観的条件が変化した 1990 年代以降も呪縛的な効果を発揮した」+「2000 年代の保守化とバックラッシュが始まり、家族主義が再強化された」https://t.co/MJqrIxf0g7
"日本や他のアジア諸国では家族的責任は義務とされるばかりで支援は薄いかほとんど無い。中国やシンガポールの老親扶養の法的義務化はその例…こうした「義務的家族主義」とでも言うべきものとヨーロッパ諸国で見られる支援付の「積極的家族主義」とを混同してはいけない。"https://t.co/MJqrIxf0g7
家族政策への公的支出 ×女性就業の充実度 男性雇用志向型(日) 市場志向 型(米等) 一般家族支援型(旧独等 家族手当比重大) 両性(就労)支援 型(瑞等 サービス給付比重大) "どれかを志向するグループが他のグループと対立し、交渉し、方向が決められていった" https://t.co/MJqrIxf0g7
"不条理を改める機会…民主党の子ども手当導入...ひとり親 と子ども 2 人の世帯の税・社会保障の純負担率はこの時期、はっきりと低下...マスメディアまで「バラマキ」批判に唱和した… 民主党やそれを支持する研究者がこの政策の意義を説得的に説明することができな かった" https://t.co/MJqrIxf0g7
"つまり日本政府による所得再分配では、ひとり 親世帯や共働き世帯から徴収した税や社会保障支出を「男性稼ぎ主」世帯に与えているのである。" https://t.co/MJqrIxf0g7 https://t.co/cEYqckYr2g
"(橋本首相は)「家族の機能を社会的にバックアップしていく必要」を痛感したと 1996 年の国会答弁…フェミニスト研究者、 厚生省などのフェミニスト官僚、「高齢社会をよくする女性の会」な どの女性運動など、いわゆる「ビロードの三角形」の影響力も強かった。" https://t.co/MJqrIxf0g7
"男性稼ぎ主 ― 女性主婦型の家族は、けっして日本の伝統では ないということである。日本の伝統は共働き家族であった。日本女性の労働力率は明治 初期には現在のスウェーデン並みに高く、その後低下したものの、1970 年まではほと んどの欧米諸国よりも高かった" https://t.co/MJqrIxf0g7 https://t.co/4BUAtq22fq
日本ではこれを文化論にしたい人の声がでかすぎ。ある種の宗教なんだと思うよね。"エスピン=アンデルセンは「初期の段階では現代福祉国家はいずれも家族主義を前提としていた...変化がもたらされたのは1970 年以降" / “落合恵美子 2015 つまずきの石としての 1980 年…” https://t.co/MJqrIxf0g7
明日の講演会のために孫引きはやめてちゃんと読む。落合恵美子「つまずきの石としての 1980 年代」(PDF)https://t.co/1WoUAdHqkW

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