- 著者
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宮川 重義
- 雑誌
- 京都学園大学経済経営学部論集
- 巻号頁・発行日
- no.8, pp.55-90, 2019-03-10
一昨年の2017年はミルトン・フリードマンがアメリカ経済学会会長講演でフィリップス曲線に関する記念すべき講演を実施してから丁度50年目の節目にあった。AEA会長講演は常に注目されるが、この講演ほどその後のマクロ経済学の発展に大きな影響力を及ぼしたものは他にない。そこで本稿ではこの機会にマクロ経済学の基本原理である、フィリップ曲線がそもそもどのような人物により発見され、その後どのような理論展開を見せ、フリードマンの主張は現在の経済学、とくにG.マンキューを中心とするニューケインジアン経済学の中にどのように生かされているかを理論、実証の両面より学説史的に考察するものである。