著者
西山 茂
出版者
新潟国際情報大学経営情報学部
雑誌
新潟国際情報大学経営情報学部紀要 = Journal of Niigata University of International and Information Studies Faculty of Business and Informatics (ISSN:24342939)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.128-140, 2019-04-01

筆者による論文“「学生による授業評価」結果の統計的分析による考察“では、「学生による授業評価アンケート」の評価点と学生コメントの全体的傾向を明らかにした。この論文の分析では、次のことが判明した。a)評価点は授業規模(履修者数)が減少すると低くなる、b)授業を批判的に評価するコメントが、授業を好意的に評価するあるいは中間的に評価するコメントより多い、c)批判的なコメントが増加すると評価点が低くなる傾向がある。上記論文においては、学生による評価結果を正しく理解するための全体的な傾向を明らかにしたが、同時に、評価点と履修生数(アンケート回答者数)、授業の種類等の授業属性との関係など、さらに詳細な分析が必要であることも判明した。本論文では、上記論文では触れることができなかった、授業の様々な属性と評価点との関係の分析結果を述べる。分析の結果、次のことが判明した。(1) 言語の授業は他の授業とは異なる特性を示す(2) 言語、回答者人数(ほぼ、「履修者人数-欠席者人数」)35人超の授業、全体平均点以下の授業を除き、回答者数が多くなると、評価点が低下する傾向がある。特に、全体評価点平均を超える授業は他に比べて回答者人数と評価点が強い相関を示す。

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