著者
須田 朗
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
vol.103, pp.139-170, 2022-09-30

ウィトゲンシュタインがウィーン中心部に建てた「ストンボロウ邸」は一切の装飾を排した簡素な建物である。アドルフ・ロースの建築思想の影響下でなされたこの建築は、科学的言語から曖昧さを排して形而上学を無効にする『論理哲学論考』の言語論に呼応する。ウィトゲンシュタインはこの主著執筆後に陥った精神の危機を、この建築を通じて脱して行き、後期の「言語ゲーム」の哲学に向かう。言語の意味は使用にあるとする後期思想の誕生に、存外、この建築作業が一役を買っていたのではないか。世紀転換期ウィーンの精神状況を背景に前期から後期への移行を考える。

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PDFあり。 ⇒須田 朗 「建築家ウィトゲンシュタイン」 『人文研紀要』103 (2022/9) [中央大学人文科学研究所] https://t.co/jrlOKr5SqI

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