著者
水島 洋平 Yohei Mizushima
出版者
同志社大学大学院総合政策科学会
雑誌
同志社政策科学研究 = Doshisha University policy & management review (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.115-126, 2009-07-25

本稿の目的は、ケア役割が男性にとってどのような意味を持つのかという問題意識の下、ケア役割を通して成人期男性がどのような発達を遂げるのかに焦点を当て、生涯発達の視点から考察することにある。近年、わが国においても、ワーク・ライフ・バランスの推進が喫緊の課題となっている。少子高齢化や産業構造の変化により、性別役割分業型家族が後退し、核家族が増加している。それに伴い、育児や介護の問題も変容している。かつて、育児や介護などのケア役割は、主に女性が担ってきたが、男性もケア役割を担う必要性、さらには、ケアに積極的に関わりたいという男性のニーズがあるなど、実態面や意識面での変化が見られる。本稿では、まず、ケア役割を通した成人期男性の発達の問題にアプローチする際に、生涯発達の視点を持つことの重要性を指摘した。次に、ケア役割と成人期男性の発達との関連性について明らかにするために、ケアの概念を概観し、成人期男性の発達にとってのケア役割の重要性について指摘した。最後に、ケア役割を通した成人期男性の発達を考えるうえで有用と思われるHavighurst、Erikson、Levinsonの発達理論の整理と理論から得られた知見を提示した。

言及状況

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一方でその試みは、ともすれば >ケアする人とケアされる人との相互性を強調することが重要であり、さもないと、ケアは単なる自己犠牲と重なり合い、相互性ではなく一方通行の関わりになる危険性を孕んでいる このような帰結に終わるのではないか?という予感も感じている https://t.co/sdAVvE6Lez
>ケアは「私たちの〈生〉に『意味を与える』ことができるからだ」と述べている。 https://t.co/sdAVvE6Lez こういった「ケア」の捉え方について正直、一抹の違和感というか、気持ち悪さを感じる部分もある。 けれど、もしかしたら、トイアンナさん自身が、自分の性役割を内面化したり、

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