著者
吉田 智佳
出版者
天理大学言語教育研究センター
雑誌
外国語教育 : 理論と実践 (ISSN:02881942)
巻号頁・発行日
no.41, pp.11-24, 2015

社会における急速なグローバル化に伴い、年齢を問わず、英語を学びたいと願う学習者が増加している。そのような学習者を対象に、さまざまな「効果的な英語学習法」が提案されている。しかし、それらの方法の中には根拠がないものも少なくない。本稿では、ある英語学習法の検証を通じて第二言語習得研究の成果を紹介する。そして、第二言語習得研究の見地から言語教育に関わる教師が効果的な学習法、教授法を構築する前に考えるべきこと、すべきことについての示唆を行う。
著者
荒木 孝子
出版者
天理大学言語教育研究センター
雑誌
外国語教育 : 理論と実践 (ISSN:02881942)
巻号頁・発行日
no.39, pp.49-62, 2013

ジェイムズ・クラレンス・マンガン(James Clarence Mangan, 1803-1849)がアイルランド語から英語に翻訳した優れた詩のひとつに「マグワイアに寄せるオハッシーのオード(O'Hussey's Ode to the Maguire)」がある。原詩は,詩人オハッシーが,エリザベス1世との9年戦争で命を落とした主君ヒュー・マグワイアを詠った音節詩(syllabic poetry)である。原詩の背景として,オハッシーとヒュー・マグワイアとの繋がりや原詩の音節詩としての形を明らかにした後で,マンガンの翻訳した英詩を原詩と比較検討する。この翻訳詩の特徴とその詩が,当時のアイルランドの英詩に新しい詩形を生み出した詩であることを検証する。
著者
島田 拓司
出版者
天理大学言語教育研究センター
雑誌
外国語教育 : 理論と実践 (ISSN:02881942)
巻号頁・発行日
no.40, pp.1-15, 2014

本稿の目的は,Gelfand et al(2006;2011)による厳格な文化-寛容な文化という新しい比較文化研究のパラダイムをレビューし,異文化コミュニケーション研究への適用可能性について検討することである。具体的には,制御焦点理論と文化的自己観理論に関する先行研究に基づき,社会レベルの厳格さ-寛容さという概念と個人レベルの制御焦点(促進焦点vs.予防焦点)の関連を検討し,制御焦点と自尊心の相関を比較した日米比較調査の結果を報告する。そして,この結果に基づき, 社会レベルの厳格さ-寛容さ,個人レベルの促進焦点・予防焦点,および仲介変数としての自尊感情,面子を関連づける理論モデルを提案する。