著者
荻野 和郎
出版者
放送大学
雑誌
MME研究ノート : multi media education (ISSN:02891220)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.23-76, 1985

電々公社の技術局で画像通信システムの開発実用化を担当しています荻野と申します。直接の仕事は画像関係のメディアの開発ですが、今日は、INSについてお話をさせていただきます。まず、現在の電気通信サービスの現状と動き、次いで、新しいメディアを開発をしていく上で社会の発展と電気通信が、どのように関係し合っているのかということを踏まえつつ、INSが出てくる背景をお話します。それから、将来に向けてどういうステップでINSが構築されてゆくのかをお話しし、最後に社会的に見た場合の問題点等にも触れさせていただきたいと思っています。
著者
比嘉 昭子
出版者
放送大学
雑誌
MME研究ノート : multi media education (ISSN:02891220)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.67-85, 1986-03

最近(昭和60年10月)遺伝子操作で作られたインシュリン(タンパク質で,糖の代謝を調節するホルモン)の使用が許可されたことが報道された。このように第一章で概観した遺伝子操作(遺伝子工学又はバイオテクノロジーとも言う。)の一部は,既に実用化されている。遺伝子操作に必要なことは,第一に目的の遺伝子を取り出して自己増殖できるようにし,第二にそれを適当な細胞(宿主)に入れて増やすことである。こうして増やした遺伝子を再び取り出してその構造を調べたり,細胞の中でその遺伝子の産物を生産させて実用に供する。ここでは第一の技術について述べる。
著者
宮代 彰一
出版者
放送大学
雑誌
MME研究ノート : multi media education (ISSN:02891220)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.9-24, 1985-11

学習センター機能のいくつかにつき,発足の期間の状況を,神奈川学習センターでふりかえってみた。再視聴室や図書室の利用は,面接授業,通信指導,認定試験などの周期にあって増減し,学生の勉強の動態を物語る。この期間,未完工で手狭であったけれども,これらはよく利用されていた。学習相談は,もちろん学習にからむ話であっても,教務事務的なことや,まだ一般初歩的なことが多い。実際に相談にきた学生は実に喜んで帰るが,一方,相談希望の人の数は多くない。いづれにしても,初期段階であるから,当分は実情の把握につとめるべきであろう。