著者
澄川 精吾
出版者
福岡女子大学
雑誌
生活科學 (ISSN:05593042)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.75-82, 1955-04-30

1.この研究は1953年の冬から1954年の冬までの問,博多湾の浜男海岸において採集されたイシダタミ封印icdonta labioの巾,高さ,長さ,の測定をおこない,それあの成長および寿命について考察したものである。2.稚貝は11月の終から12月の初めにかけて海岸に定着し,次の年の冬までに大体成体の大いさに成長する。3.寿命は大多数のものが2年半から3年のようで,稀に4年のものもあると思われる。4.産卵回数は年1回で,死亡率は夏から冬にかけて高い傾向が見られる。
著者
山本 昭子 山田 いずみ
出版者
福岡女子大学
雑誌
生活科學 (ISSN:05593042)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.167-188, 1982-01-30

Sashiko can be divided into the original stage Sashiko and the developmental stage Sashiko by stages. In the first stage, Sashiko was used mainly for the purpose of reinforcement, keeping warmth and waterproof. In the Second stage, Sashiko was used for ornament rather than the material faculties in the first stage mentioned above. Generally Sashiko refers to the second stage Sashiko in a narrow sense. The unique Sashiko in the Northeastean provinces of Japan is distributed mainly into next six areas.
著者
三宅 貞祥 松下 愛子
出版者
福岡女子大学
雑誌
生活科學 (ISSN:05593042)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.97-104, 1954-04-30

1)福岡市においては8〜9月交尾せしめるときは,まもなくcement si andの発育がおこり,およそ1ヵ月後にぱ最盛期に達し,その後1ヵ月以内に産卵する。2) cement eland の発育程度を肉眼的に観察するには,尾脚にあらわれる斑紋に注目してその発育の程度を知ることができる。その発育期間をA, B, C期の3期に区別して実験結果を確かめる目標とした。3)尾脚にみられる斑紋は交尾後数日にして出現するため,野外から採集した雌の交尾の有無を識別して,諸種の実験に供する便宜がある。4)本実験の結果では交尾後sinus glandがcement glandの発育を抑制する働きについては明らかな効果が認められなかつた。5)交尾後眼柄を切除する時期によつてsinus glandの脱皮作用及び産卵を抑制する働きに時期的なずれのあることが認められた。即ち交尾後cement glandの分泌開始期(A期及びB期)までに限柄を切除するときは脱皮作用が促進され,その分泌の最盛期(C期)後に眼柄を切除するときは産卵が予定よりも旱期におこることが認められた。