- 著者
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江田 研一
- 出版者
- Japan Oil Chemists' Society
- 雑誌
- 油化学 (ISSN:18842003)
- 巻号頁・発行日
- vol.18, no.9, pp.582-587, 1969
銀塩感光材料は, ハロゲン化銀を感光性物質とし, 高分子電解質であるゼラチン中にこれを分散した乳剤を支持体, たとえば, バリタ紙, 三酢酸セルロース, ポリエステルベース, またはガラス板に均一塗布し, 乾燥したもので, 撮影後, 現像液で増幅し黒化銀画とする。未露光銀塩は定着液で除去し, 永久保存しうる画像として, ユーザーに提供するものである。その製造工程は, 第一熟成, 第二熟成, 塗布, 乾燥, 裁断, 包装の各工程である。また, 露光したのち, 現像, 定着, 水洗, 乾燥されるが, 界面活性剤はほとんどすべての工程で使用されているといえる。以下工程を追って, どのように応用されているかについて述べてみたい。