著者
齋藤 孝義 天野 百香 慶林坊 茜 角田 美穂 右田 正澄
出版者
特定非営利活動法人 国際エクササイズサイエンス学会
雑誌
国際エクササイズサイエンス学会誌 (ISSN:24337722)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.6-10, 2020 (Released:2023-01-14)

[目的] 考案した等尺膝伸展筋力測定方法における検者間信頼性を検討すること. [対象と方法] 対象者は理学療法士養成校に在籍している健常成人女性の4年生15名とした.[方法]男女間の検者間信頼性の測定は1名の対象者に対してそれぞれ2回測定を行った.その後,考案した測定方法の測定値(男性検者,女性検者)と固定ベルト不使用で徒手固定のみの測定方法との測定値の3群比較を行った.[結果] 検者間信頼性ICC(2.1)は0.856であり,考案した測定方法(男性検者,女性検者)の測定値における有意差は認められず,固定ベルト不使用で徒手固定のみの測定方法と有意差が認められた.[結語] 考案した等尺膝伸展筋力測定方法の検者間信頼性は良好であり.力の弱い女性に対して有用な測定方法である可能性がある.
著者
久保田 智洋 谷口 圭佑 坂本 晴美 六倉 悠貴 巻 直樹 高田 祐 中村 茂美 黒川 喬介 岩井 浩一
出版者
特定非営利活動法人 国際エクササイズサイエンス学会
雑誌
国際エクササイズサイエンス学会誌 (ISSN:24337722)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-9, 2021 (Released:2023-01-24)

[目的] 地域在住の老々世帯における社会参加活動の特性を把握することを目的とする. [対象と方法] 地域在住の老々世帯に該当し,要介護認定を受けていない700名. [方法] 郵送調査.調査項目は,年齢,性別,家族構成,要介護認定の有無,「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」の「地域での活動について」の8項目.[結果] 前期および後期女性高齢者は,「趣味活動」と「学習活動」が男性に比べて有意に頻度が高かった.[結語]老々世帯において,これらの活動への参加を1つの指標と支援していくことが介護予防には必要である.
著者
髙橋 将 佐藤 真太郎 白石 聖 川本 竜史
出版者
特定非営利活動法人 国際エクササイズサイエンス学会
雑誌
国際エクササイズサイエンス学会誌 (ISSN:24337722)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.15-22, 2022 (Released:2023-01-24)

[目的]本研究では野球の投球速度に関連する因子として肩関節や股関節の筋力・可動域に着目し, 球速の因子を明らかにすることで投手の投球パフォーマンス向上に役立つ科学的知見の提供を目指した.[対象と方法]対象は部活動に所属し, 試合で実践的に投球している大学生野球投手20名であった. 測定では, 徒手筋力計測器および撮影画像を用いて肩および股関節の可動域, 筋力を測定した.[結果]ステップワイズ法を用いて重回帰分析した結果, 支持脚の股関節外旋可動域と股関節外旋筋力の2変数を独立変数とする有意な回帰式が得られ, その寄与率は51%であった.[結語]球速の51%は支持脚股関節の外旋筋力, 外旋可動域の要因で説明できることが明らかとなった.