- 著者
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中里 理子
- 出版者
- 埼玉短期大学
- 雑誌
- 学校法人佐藤栄学園埼玉短期大学紀要 (ISSN:13416006)
- 巻号頁・発行日
- vol.2, pp.69-77, 1993-03-20
周密文体の完成者といわれる森田思軒の翻訳代表作「探偵ユーベル」を取り上げ,完成された周密文体の文章表現上の特色について考察した。まず,彼以前の周密文体の系統にある翻訳文,及び漢文直訳的な翻訳文と,「探偵ユーベル」を比較し,思軒の文体の特徴を分析,さらに,「探偵ユーベル」前後の思軒自身の翻訳文と,文末表現・用語等の面から比較し,「探偵ユーベル」独自の特色を考えた。