- 著者
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河内山 真理
有本 純
- 出版者
- 関西国際大学教育総合研究所
- 雑誌
- 教育総合研究叢書 = Research Institute for Education, Kansai University of International Studies (ISSN:18829937)
- 巻号頁・発行日
- no.15, pp.123-133, 2022-03-31
本研究では,発音を表記する方法について,英和辞典や発音辞典,英英辞典や音声学の専門書,中学校検定教科書等を,母音を中心に,比較・分析し,どのような表記方法を用いているか明らかにした。日本・イギリス・アメリカの表記方法の差とそれによる影響について,英語音声学・英語教育・学習者の立場から考察を行った。また,表記の不統一は指導者にも学習者にも混乱を生み出す。高校までは統一表記を導入し,代表的な英音と米音等の発音については,電子辞書の音声に格納するのが望ましい。学習者に対しては教育の現場での適切な指導や,特に小学校教育における正しい音声と文字・綴りを結びつける指導が望まれる。