著者
佐藤 元泰 中谷 伸
出版者
特定非営利活動法人 日本電磁波エネルギー応用学会
雑誌
日本電磁波エネルギー応用学会機関誌 (ISSN:24341495)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.9-12, 2023 (Released:2023-08-15)

中谷伸君と私は、核融合中性子によって、定常運転する核融合と核分裂のハイブリッド原子炉の実現を目指しています。
著者
太田 和親
出版者
特定非営利活動法人 日本電磁波エネルギー応用学会
雑誌
日本電磁波エネルギー応用学会機関誌 (ISSN:24341495)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.15-17, 2022 (Released:2022-08-02)

ミスコンテストは、ほとんどの日本人が、西洋で始まったと信じているようですが、それは間違いです。世界最初のミスコンテストは、平安時代末期の京都で行われました。ウィッキペディアも間違っていて、ミスコンテストは、1888年にベルギーで行われたコンクール・ド・ボーテ(Concours de Bauté = 美人コンクール)が世界最初で、日本で最初に行われた美人コンテストは、明治時代だとしています。しかし、これらは、いずれも間違いです。本拙文は日本最初、ひいては世界最初の美人コンテストは、平安時代に書かれた「平治物語」に出てくるというお話と、絶世の美女常盤御前にまつわるお話をいたします。
著者
福島 英沖
出版者
特定非営利活動法人 日本電磁波エネルギー応用学会
雑誌
日本電磁波エネルギー応用学会機関誌
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.13-15, 2021

スイスの国際経営開発研究所(IMD)による2019年の世界競争力ランキングでは、日本の総合順位は30位で97年以降最低となり、63カ国・地域を対象にしたデジタル競争力ランキング2020においても日本は前年より順位を下げて27位へ後退した(図1)。2019年の日本の労働生産性は世界第34位で、給与水準も低く、OECD加盟国の年収ランキングでは、日本の年収は35か国中19位で平均以下となっている。また、日本の研究は質・量ともに衰退の一途を辿りつつあり、上位10%の論文数は順位を大きく下げ、人口当たりの論文数は主要先進16カ国の中で日本は最下位となっている。くしくも新型コロナウイルスの拡大により、多様な分野でデジタル化への課題が浮き彫りとなった。日本のデジタル化は世界と比較して10年遅れと言われており、AI人材、データサイエンティストなど、デジタル人材の育成が必要である。
著者
山田 徹
出版者
特定非営利活動法人 日本電磁波エネルギー応用学会
雑誌
日本電磁波エネルギー応用学会機関誌 (ISSN:24341495)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.17-20, 2016 (Released:2019-07-11)

水やアルコールなど大きな分極を持つ化合物はマイクロ波エネルギーをよく吸収し,結果として温度上昇をもたらす。1986 年に始まった有機合成化学反応1) に対するマイクロ波の利用はもっぱらこの原理に基づくもので,マイクロ波照射は効果的な加熱手段であった。すなわち,化学反応は迅速な反応系の温度上昇によって加速され,マイクロ波の「熱的効果」とされる。一方,単純な加熱効果だけでは説明しきれない現象も報告されており、「非熱的効果」または「マイクロ波特異効果」といわれ,永らく議論の対象となっている。マイクロ波の熱的効果を利用するには分極の大きな反応溶媒を用いるが,分極の小さい溶媒を用いるとマイクロ波エネルギーは反応基質に直接届けられ「マイクロ波特異効果」が観測されることが期待される。本稿では不斉合成反応における「マイクロ波特異効果」の実験的な検証について紹介したい。
著者
福島 英沖
出版者
特定非営利活動法人 日本電磁波エネルギー応用学会
雑誌
日本電磁波エネルギー応用学会機関誌 (ISSN:24341495)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.13-16, 2015 (Released:2019-07-11)

マイクロ波加熱の課題として、ISM (Industry-Science-Medical)バンドの法規制があり、現状我が国では900MHz 帯は電波法で認可されていない。この周波数帯は浸透深さが大きいため均一加熱に有利であり、エネルギー効率(装置の変換効率)が高く低コストで加工でき、大規模化するには今後必須の周波数となる。北米では915MHz 帯が以前から認められており、大規模なマイクロ波加熱プロセスが行われている。我が国は 900MHz 帯の工業利用が遅れており、海外との競争力を備えるには米国、欧州にあわせ、グローバルスタンダードにする必要がある。産学界で連携して、産業科学医療用として 915MHz帯が ISM バンドとして認められる(もしくは規制緩和される)よう、国に働きかけていく必要がある。日本電磁波エネルギー応用学会 JEMEA では、2011 年から 900MHz 帯 ISMバンド調査 WG を作り、調査活動を行ってきた。本報では900MHz 帯域のマイクロ波加熱の利用可能性と課題について、現在までの WG 活動内容を報告する。