出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.273, pp.192-197, 1998-07-06

ネットワーク分野のチャレンジングな活動を探して首を突っ込んでやろうというのが,今号からスタートするこのコラムのポリシーである。まず第1回目では,NTTがこの春始めたxDSLフィールド実験に参加したので,その体験を報告しよう。 xDSLがやって来た場所は,筆者の拙宅である。NTTのフィールド実験は全国数カ所で進んでいる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.366, pp.88-91, 2002-05-20

「3Gの世界展開を推進する上で,出資のタイミングは間違っていなかった」——。NTTドコモの立川社長は4月上旬,緊急会見の場で,2001年度末決算で海外出資先の株価下落に伴う5500億円の特別損失を計上すると述べた。同社は,中間期決算でも同様の理由で2627億円の減損処理をしている。合わせて8100億円以上を,わずか1年で失ったことになる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.356, pp.93-95, 2001-12-17

急速に加入者を増やしているADSLの前に,予想もしなかった"壁"が立ちはだかった。十分な余裕があったはずのコロケーション・スペースやダーク・ファイバが不足し始めたというのだ。原因は,通信事業者間の接続約款が想定していなかった"陣取り"。東西NTTは,慌てて約款改定に動き出したが,問題の解決には時間がかかりそうだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.383, pp.108-111, 2003-02-03

もともと大容量のディジタル・データを扱っている印刷業界や映像業界では,データの送受信に積極的にネットワークを活用する動きが広がってきた。データは数十Mバイト以上の容量に達することがほとんど。 以前は,バイク便などでCD-ROMなどの記録メディアを配送していたが,数Mビット/秒以上のブロードバンド回線を使えば短時間で転送できるようになる。
著者
イッセー尾形
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.334, pp.92-94, 2001-01-15

ブロードバンド時代には,見たい映像を瞬時に呼び出して自由に見られるようになるでしょう。こうした世の中の動きを歓迎しますか。 ぼくの→一人芝居のビデオは,意外な人に意外な場所で見られている。何年か前に父島の灯台守の方が,「イッセーさんのビデオが大好きで,擦り切れるぐらい見てるよ」と言ってくれた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.339, pp.71-73, 2001-04-02

「Lモード」を巡る騒動に終止符が打たれた。NTT東西地域会社は,インターネット事業に本格進出する確固たる道筋を付けることができた。一方総務省は,Lモードの認可に有効な制約を設けることができなかった。一連の騒動から浮き彫りになったのは,NTT法の理念とその実効性のかい離だ。 半年近くにわたりNTT東西地域会社,総務省,KDDIなどが繰り広げた「Lモード事件」(写真1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.390, pp.38-40, 2003-05-12

ADSL(asymmetric digital subscriber line)干渉問題が解決に向けて前進した。干渉問題を議論してきた総務省のDSL作業班が,基本ルールで合意したからである。また,その後の事業者間の協議で,現行の12メガADSLには制限を付けないことも決まった。一連の騒動は,ソフトバンクBBの狙い通りに終息しつつある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.313, pp.75-77, 2000-03-06

NTT地域会社は5月,試験提供中の「IP接続サービス」の料金を現在の月額8000円から4500円に引き下げる。同時に提供エリアも広げる。数年以内には全国に拡大し,ISDNとセットにして収益の柱に育てる考えだ。 NTT東日本とNTT西日本は2月18日,IP接続サービスの内容を5月から大幅に変更すると正式に発表した。 IP接続サービスは,NTT地域会社が11月に開始した定額サービス。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.330, pp.83-85, 2000-11-20

大容量コンテンツの配信サービスを開始するインターネット接続事業者や,配信サービスを支援する専門会社の設立が相次いでいる。CATVやxDSL(digital subscriber line)など,数百kビット/秒の高速アクセス回線の普及を見込んだ動きだ。ただし始まったばかりの今は,魅力あるコンテンツはまだ少ない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.369, pp.222-230, 2002-07-01

通信事業者各社の2001年度決算が出そろった。固定電話市場は加入電話の不振が響き,市場規模は5兆円を割り込んだ。一方の移動通信は,好調が続く携帯電話がけん引し,7兆円規模に成長した。ただし,携帯電話の加入者が7000万弱に達し,飽和気味。通信市場全体の今後の成長は緩やかなものになりそうだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.298, pp.51-53, 1999-07-19

NTTがISDNの定額サービスを発表した。"つなぎっぱなし"へのニーズが強いインターネット・ユーザーが待ち望んでいたサービスである。ただしインターネット接続料込みの料金は月2万円弱。個人が手軽に使える水準にはまだ遠い。 通信時間,時間帯を気にせずインターネットにダイヤルアップしたい——。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.382, pp.76-83, 2003-01-20

ブロードバンド回線を利用した放送サービスが始まる。目指すは「通信との融合」ではなく「共存」。同じ回線を"割り勘"にする狙いだ。ただしブロードバンド通信の値下げや普及を促す起爆剤としては,まだ「小粒感」がぬぐえない。 いま,北海道のある過疎村が取り組むブロードバンド事業に,通信事業者や放送事業者が熱い視線を注いでいる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.371, pp.88-94, 2002-08-05

ADSLの爆発的な普及に危機感を募らせたCATV事業者各社が,通信サービスの拡充に乗り出した。CATV網が持つ可能性を追求し,30Mビット/秒などの高速サービスと,IP電話サービスに活路を見いだそうとしている。 CATVインターネットとADSL(asymmetric digital subscriber line)の加入者数の差は広がる一方だ。5月末時点で,CATVネットの加入者数はADSLのほぼ半分(図1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.299, pp.109-114, 1999-08-02

フェデラル エクスプレス(以下,フェデックス)は99年4月,国際宅配便の集荷・配送状況を一元管理するための集配ネットワークを一新した。同社は,1日当たりの貨物取扱量で世界第一位の米フェデラル エクスプレス(以下,FEDEX)の日本法人(図1)。
著者
茂手木 昌洋
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.343, pp.134-137, 2001-06-04

富士通で98年度より,ネットワーク技術サポート業務に従事。富士通のネットワーク製品のうち,主にスイッチ・ネットワーク関連を担当する。富士通のネットワーク製品(ルーター,レイヤー3スイッチ,ファイアウォールなど)および米エクストリーム・ネットワークス製品のSEサポートを行う。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.358, pp.156-161, 2002-01-21

東急百貨店のモール型ECサイト「e109.com」(イーイチマルキュー ドットコム)の特徴は,店舗をまたぐ一括決済ができる点だ。狙いは,顧客が歳暮や中元を発注しやすくすること。2001年の歳暮商戦を前にサーバー負荷分散装置を導入。増加するアクセスに対応すると同時に,データベースのセキュリティも確保した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.319, pp.57-59, 2000-06-05

5月初旬,ラブレターを装ったウイルスが全世界で増殖し,各地で被害をもたらした。日本国内の被害は小規模に収まったものの,企業内のウイルス対策に見直すべき点が多いことも明らかになった。 ゴールデン・ウィーク連休中の5月4日夜,「アジアや米国を中心に,全世界で新種ウイルスがまん延中」というニュースが日本に飛び込んできた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.301, pp.120-125, 1999-09-06

大規模システムが安価に構築できるようになってきた。8CPU構成のインテル標準PCサーバーが出荷を迎え,複数サーバーをつなぐ高速化機構が登場したからだ。PCサーバーが高価なUNIX機の代替となる。 米インテル製のCPUを心臓部に持つ「PCサーバー」は,情報投資の成長に支えられた量産サーバーである。このPCサーバーの高性能化が一段と加速している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.314, pp.67-69, 2000-03-20

日本テレコムは4月1日から,IPベースの通信網「PRISM」を使ったIP-VPNサービスを始める。ただ,「網コストが従来の10分の1」というPRISMの特徴が料金に生かされていない。機能面も含め,まだ仮の姿と考えた方が良さそうだ。 PRISMは,日本テレコムが98年末に発表したルーターとWDM(波長分割多重)装置をベースにした基幹網構想である。