著者
神部 勉
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第53回理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
pp.66, 2004 (Released:2004-03-25)

完全流体の運動の変分原理を、ゲージ理論にもとづいて構成する。流体運動に対して、ガリレイ変換不変のラグランジュ関数を定義し、並進対称性および回転対称性に対してgauge principleを適用して、より完全な形の variational formulation を構成する。ハミルトンの原理から、(圧縮性の)オイラーの運動方程式が導かれる。キーポイントは、ラグランジュ微分とゲージ原理との関係である。このformulation から、各対称性に対するネーサーの定理として、運動量保存則、角運動量保存則が導かれる。また、粒子置換不変性から、渦度方程式、循環定理等も導かれる。この formulation が物理的に首尾一貫した変分原理となっていることを報告する。
著者
藤原 宏志
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第53回理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
pp.78, 2004 (Released:2004-03-25)

逆問題に現れる第一種積分方程式に対しては、そこに含まれる積分作用素の特異系を用いることで解を構成することができる。これは Picard の公式として知られる。しかし限られた積分核を除き、この特異系を具体的に得ることは理論的にも数値的にも困難であったため、従来、Picard の方法による解の構成は期待されなかった。本講演では、近年提唱された数値特異値分解を Picard の公式に適用することによる第一種積分方程式の数値解の構成を紹介する。
著者
加茂 圭介
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第53回理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
pp.10, 2004 (Released:2004-03-25)

将来小型航空機に関して、航空管制を含めた革命的な動きが米国を中心に実施されようとしている。小型航空機に関する現在から近未来にかけての新技術動向や、それに対する無人機技術の適用等を含めて紹介し、富士重工の今後の取組みについて発表する。
著者
久保 昇三 秋元 博路 バットフレル ゴンボドルジ 間部 賢一
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第53回理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
pp.3, 2004 (Released:2004-03-25)

世界の陸地の1/5の面積を占める乾燥地帯においては,巨大なインフラストラクチャーを伴う交通の近代化は低い人口密度のために極めて困難である。飛行機も一般の人々の使用には高価過ぎる。したがって,新しい交通機関が必要となる。表面効果翼機は乾燥地帯で使用するのに好都合な特性を持っている。著者達はモンゴル草原でWIGを使用する研究を行っている。この現段階での研究成果を報告する。