著者
神部 勉
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.156-164, 2006-03-05 (Released:2022-05-31)
参考文献数
52

独自性のある研究をテーマにして,マクロ物理学の発展の100年を顧みるとき,独創的でしかも国際的にその影響が萎えることのない研究がいくつもある.個人レベルの研究に加えて,大型プロジェクト研究も大きな役割を果たしてきた,わが国での「物理学一般」の研究の展開をみてみる。
著者
神部 勉
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第53回理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
pp.66, 2004 (Released:2004-03-25)

完全流体の運動の変分原理を、ゲージ理論にもとづいて構成する。流体運動に対して、ガリレイ変換不変のラグランジュ関数を定義し、並進対称性および回転対称性に対してgauge principleを適用して、より完全な形の variational formulation を構成する。ハミルトンの原理から、(圧縮性の)オイラーの運動方程式が導かれる。キーポイントは、ラグランジュ微分とゲージ原理との関係である。このformulation から、各対称性に対するネーサーの定理として、運動量保存則、角運動量保存則が導かれる。また、粒子置換不変性から、渦度方程式、循環定理等も導かれる。この formulation が物理的に首尾一貫した変分原理となっていることを報告する。

2 0 0 0 OA 魚の運動と渦

著者
神部 勉
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
nagare (ISSN:02867540)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.2-10, 1976 (Released:2011-03-07)
参考文献数
11
著者
神部 勉
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.174-186, 2001-06-25 (Released:2011-03-07)
参考文献数
37
被引用文献数
1

乱流あるいは渦運動から縦波の音波が発生する.また音波と流れが相互作用して散乱波が生ずる.そのような現象の物理的メカニズムを簡潔に解説することがここでの意図である.先ず初めに, 流れと音が相互に関わりあう現象について歴史的にたどってみる.